さよならわたしのなつ
いま、この瞬間、わたしの夏がおわった
平成最後にして学生最後の夏休みがおわった
いまはベイキャンプが終わり、
川崎の工場地帯に訪れる朝焼けと、帰りの無料バスを待っている
工場地帯の夜はそこらの町並みと比べて比較的暗く、星が綺麗に見える
今年は人生で初めて2つも夏フェスというものに参加した
夏フェスに抵抗があったりとかそういうわけではなかったけど、お金と時間の都合で一度も行ったことがなかった
別の友達ではあるが、仲の良い友達と行けた
ライブによく行く元彼と別れてから、音楽やライブハウスから足が遠のいていた
ライブハウスという空間、一緒に聞いていたバンド、思い入れが強すぎて触れることができなかった
その後度々ライブに足は運んではいたけど
やっぱり私は音楽が好きだと言うこと
音楽に苦しめられて、音楽に救われて生きてきたということ、
音楽がなければわたしの人生はもう少し平坦になっていたかもしれない
でも音楽がなければこんな幸せな気持ちにはなれないだろうし、こんなに愛しい気持ちも抱くことはなかっただろうな
そして聞けば聞くほど、見れば見るほど、不思議なことにベースを弾きたくなる
わたしには才能がないから
何かを作って伝えることはできないけれど
それでも人の言葉を借りて伝えることくらいは許してほしい
わたしが好きな音楽は、わたしの言葉であり、心情であり、救いであり、敵であり、いつだって一番の味方だ