慣れと忘却

 

 

 

 

 

慣れというのはほんとうに恐ろしいもので。

 

 

 

 

 

 

昨今、世界ではコロナウイルスが流行し、

ここ日本においても緊急事態宣言が発令され、4月いっぱい在宅勤務となった。

 

 

 

 

幸か不幸か、ウイルス流行のタイミングと重なりはしたが、

それではない理由で、彼の渡米が最低一年延びた。

 

 

 

 

 

ただ延びただけなので、私がこの人と結婚はできず、

いつかくる別れがなくなったわけではないということはわかっている。

 

 

 

 

 

それでも、彼が日本にいる。

 

 

一週間に一度でも、一か月に一度でも、会える距離に彼がいる。

 

 

 

 

それだけで幸せなはずなのに、

 

 

 

わたしは欲が深い生き物であるので、

ラインの返事が来ないことや、いつか来る別れのために疲弊してしまう。

 

 

 

 

 

すでに依存しているということなのだろうか?

 

 

 

 

ただ、こうして考えて、

確かに、週に一回はあっているし、一日に一回は返事も来るし。

いつでもうちに来ていいよと言ってくれるし。

 

 

 

仕事のほうが大事なんて、そんなのわかってて付き合ってきて

そろそろ一年近く経つのだから、今更騒ぐほうがおかしいし。

 

 

 

 

といった形で自分のこころを諫めて無理にでも

ポジティブに考えられるようになってきたのは、

昔の私に比べたら成長している、と思う。及第点。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼が日本にいるということも当たり前じゃないし、

 

 

こうして生きているだけでも儲けものだってことを

 

 

 

忘れてはいけない、のになあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

慣れてはいけない、環境に甘えず、自分の中の幸せを見つけられるようになりたい。

 

 

 

 

 

人からもらえるしあわせだけで生きていくのはなかなか厳しい。