最後、最後、最後
平成最後の夏
大学生活最後の夏
人生最後の夏休み
最後なのだから何かしないと
もはやそれは脅迫概念で
最後という言葉に苦しめられている
結局のところ最後だからといって特別することもなければ
特別に会ってくれる人がいるわけでもなく
ただ淡々と時は過ぎて行く
でもことしは花火を見に行ったし
海にもドライブしに行ったし
自分のために時間を使うことができているとおもう
お金のためでもなければ他人のためじゃなく
自分のためにお金を使うという贅沢
これ以上ない贅沢
全てはわたしの選択だし
人混みに紛れながら
歩きながら
立ち止まって写真を撮る人を横目に見ながら
腹の底に響く花火の大音
ビルに邪魔されて端が欠けた花火
夏の思い出
全部終わればいいのに